
プラダンで作ったレーザーカッターの排気ダクトパネルは、太陽光と雨水による劣化により約1年ごとに作り直していました。今回これで5回目となり、もう作りたくないので耐候性のある素材で作ることにしました。
毎年ボロボロになるダクトパネル

レーザーカッターの排気のため、排気ダクトをプラダンで自作したダクトパネルに取り付けています。このパネルは4年前に、レーザーカッターを購入したときに自作して窓に設置しました。カット時に出る煙を屋外にしっかり排出してくれるので、部屋に匂いが充満せず快適にカットできて、かなり重宝していました。
ところがこのプラダン、雨や太陽の光にさらされると劣化してしまい、だいたい1年でボロボロになってしまいます。
去年も一度作り直して交換したのですが、今年もまた同じようにボロボロになってしまいました。屋外側は劣化してほとんど無くなってしまい、ついにはもろくなった部分が裂けて穴が開き、隣の家が見えるようになってしまいました。これはさすがにひどい状態です。
耐候性のある素材を探す
毎年作り直すのはさすがに面倒なので、今回はもっと耐候性のある素材で作りたいと思います。
最初に思いついたのはアクリルです。透明で見た目はガラスっぽく耐候性もいいのですが、窓ほどの大きなサイズになるとなかなかいいお値段になります。
そこで見つけたのが「中空ポリカ」です。ポリカとはポリカーボネートのことで、屋外の波板などにもよく使われる耐候性の高い素材です。この素材でできた、プラダンと同じようなダンボール状の板が中空ポリカです。
中空構造なので断熱性も高く、窓に貼って屋外と屋内を断熱するDIYにも使われているようです。しかも軽量。今回のダクトパネルにはぴったりの素材です。
あれ?入らないの?

さっそくホームセンターのカインズホームに買いに行くと、180×90cmのパネルが2,000円程度で売っていました。アクリルに比べると劇的に安く、これは大変ありがたいです。
窓の縦の長さが117.5cmだったので、このサイズの中空ポリカを購入しました。
前回プラダンを購入した時も同じサイズだったので、この中空ポリカも車に積めるだろうと思ったら、これが入りきりません。幅はギリギリ入ったのですが、長手方向の180cmという長さが、あと10cmほど入りません。
あれ?入らないの?前回積めたんじゃないの?
なんとか持って帰りたいので、試しにゆっくりハッチバックを閉めてみました。パネルが大きくたわみましたが、幸い折れ曲がることなく、無事にハッチバックを閉めることができました。おー積めたぁ。積めるじゃないか。よかったぁ。
もう忘れてしまいましたが、前回のプラダンのときもきっと同じように無理やり積んでいたんでしょう。とにかく、無事に持ち帰ることができました。
ダクトパネルを製作

中空ポリカから、窓にはめ込むために必要なサイズである117.5cm×16cmで切り出します。
ポリカーボネート製ということもあって、プラダンに比べると硬く、カットするのがとても大変です。カッターの刃は黒刃の強力でよく切れるものを使い、刃を折って切れ味のいい状態にしてから作業します。一回切っただけでは到底切れず、何度も切り込みを入れて少しずつ切断していきます。とにかく硬い。
直線部分は頑張れば何とか切れるのですが、ダクトパイプのジョイントを取り付けるための丸い穴は、直線を切った感覚からすると丸くカットするのは絶対無理だと思いました。そこで、円と同じサイズの正12角形を描いて、直線を12本カットすることで、ほぼ円形の穴を開けました。この12本カットするのもかなりしんどいです。

開けた穴には、虫が入ってこないよう網戸を貼り付けたジョイントを、ホットボンドで取り付けました。
ダクトパネルの周囲には、空気や虫の侵入を防ぐために、スポンジ状で耐候性のある「エプトシーラー」を貼り付けます。このスポンジも耐候性があるというのがポイントです。普通のスポンジだと、しばらくすると加水分解してボロボロに劣化してしまいます。今回作るダクトパネルは、作り直しや補修の必要がないように、すべてに耐候性がある素材を使いたいと思っています。
屋外フードも追加
屋外フードというのは、換気扇の屋外側に取り付ける雨よけのようなものです。
これまで屋外フードを付けていなかったせいか、虫よけに貼っていた網戸の網がヤニと雨水で一体化し目詰まりしてしまい、レーザーカット時に全く排気できず、レーザーカッター内部に煙が充満してしまうことがありました。煙の充満によって目詰まりに気づき、そのたびに網の目詰まりを掃除する必要がありました。またレーザーカッター内に充満した煙によって、レーザーカッター内部にヤニが付いてしまいます。この掃除はとても大変(ミラーだけ掃除して、その他は面倒でやっていない)なので、可能な限り煙の充満は避けたいのです。
そこで今回は、屋外フードも新しく取り付けることにしました。
屋外フードは耐候性のあるアクリルで製作します。MakerCaseで箱の形状のデータを作ってもらい、屋外フードの形状に合わせてIllustratorで修正しました。

それをレーザーカッターでカットして組み立てます。

アクリルどうしの接着には専用の接着剤があるのですが、家にあった「SuperX」という何でも接着できる接着剤がアクリルにも対応していたので、それで接着しました。この屋外フードを、ダクトパネルの屋外側にネジで固定します。
設置して完成

製作したダクトパネルを窓に取り付けました。
周囲に貼ったスポンジ状のエプトシーラーのおかげで、窓枠にぴったりと挟み込まれ、しっかりと固定できました。ダクトパネルを取り付けると窓が半開きの状態になるので、突っ張り棒を反対側から当てて、これ以上開かないように押さえて固定しました。
これで設置完了です。
プラダンから耐候性の高いポリカーボネート製の中空ポリカに変えたことで、これまで1年ごとに作り直していた交換作業は、相当長い期間不要になりそうです。屋外フードも付けたので、虫よけの網に雨水がかからず、目詰まりの心配もなくなるのではないかと思っています。
副産物として、白色のプラダンよりも中空ポリカは透明度が高いので、部屋が少し明るくなったような気もしています。
車に中空ポリカが入らなかったときはどうなることかと思いましたが、それ以降は順調に進んで、無事に設置できてよかったです。



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