中国の基板屋さんPCBWayは、発送方法にDHL、FedEx、OCSなどが選べます。OCSは何日で日本に届くのか試してみました。
発注時の記事はこちらです。
発注から発送まで
発注日は2022年9月16日です。
基板の製造は4日間で完了し、9月20日に発送準備が完了しました。
OCSの履歴
PCBWayで発送準備が完了した翌日21日に荷物は集荷され、2日後の23日には日本に到着します。
日本に到着後2日で配達されました。日本での配達業者は佐川急便でした。
OCSは、PCBWayが発送準備が完了してから5日で配達が完了しました。
OCSは速かった
PCBWayに基板を発注してから、10日で受け取ることができました。配達にかかる時間は、DHLとほぼ変わりません。DHLよりも送料が安いので、OCSなかなかいいですね。
届いた物チェック
今回は、PR2040のオリジナルマイコンボードの基板以外に、PCBWayのグッツも注文してみました。
3Dプリンタで出力されたPCBWayロゴ
商品の詳細には、SLA(光造形)方式を使ってプリントしたと書いてあります。光造形ってこんなにきれいに作ることができるんですね。
光造形の3Dプリンタも比較的安価になってきていますが、作ってもらった方が安いのでしょうか。
もし、STL形式の3Dモデルをお持ちであれば、PCBWatの公式サイトで見積もりをしてみるのもいいかもしれません。
以前DMMで3Dプリントしてもらおうと思って見積もりを取ったら、高くて家の3Dプリンタでがんばって印刷したことがありました。
基板定規
基板でできた定規です。PCBWayでは普通よりも品質の高いアドバンスド基板という基板を製造する製造方法では、特殊な色のレジストが選べます。
ピンクや、グレー、オレンジ、透明など変わった色のレジストが選べます。
今回は、グレーとオレンジのレジストの定規を選んでみました。珍しい色です。
この定規、基板を設計する時にとても便利なんです。
ドリル径がわかる
この定規には様々なドリル径のビアが開いています。
例えばデータシートが無いなど、設計情報が不明な部品のドリル径を何mmにしようかなぁというときに、この穴に挿してみます。このピンヘッダは0.9mmでも入りました。ぴったりサイズだとぐらつかないので、斜めにはんだ付けされてしまう失敗も防げます。
0.1mm小さい0.8mmでは入りませんでした。このピンヘッダは0.9mmがいいようです。
ただし、これは表面処理が金メッキの基板の場合です。表面処理にはんだメッキをすると、はんだメッキの分だけ厚みが増してしまいます。はんだメッキの場合には0.1mm穴が小さくなると考えておいた方がいいです。このため、このピンヘッダを表面処理がはんだメッキの基板に使う場合には、ドリル径は1.0mmということになりますね。
シルクの文字の大きさがわかる
シルクの文字の大きさは、CADの画面ではイマイチよく把握できません。この定規には、フォントサイズが1mmから2mmまで印刷されています。2mmって案外大きいんですよね。実際のサイズがわかるので、サイズ感を確認するのに重宝します。
配線幅がわかる
配線の幅も、CADの画面では実際の幅のイメージが掴みにくいです。電流1Aで1mm幅を基準によく設計するのですが、6milってどのくらいなのかとか、0.5mmにしたらどのくらいなのかとか、この定規を見るとイメージがつきます。
なので、この定規結構便利です。私のお勧めは艶消しブラックの定規です。コントラストが高いため視認性がよくて使いやすいです。安価なので、基板を注文するついでに、一緒に注文してみてはいかがでしょうか。
Tシャツ
PCBWayオリジナルの8周年記念Tシャツも注文してみました。
開けてみると、かなり大きなサイズでした。
サイズがXXLでした。
背中には8が書いてあります。PCBWayは8周年。kohacraft.comはブログを始めて7年です。PCBWayは1年先輩になりますね。kohacraft.comもPCBWayのように、みなさんに長く愛されるようなサイトになるよう、がんばっていきたいと思います。
さて、このTシャツ見た目は大きいと思ったのですが、着てみるとそれほど大きく感じません。なかなかいいサイズ感です。
生地もストレッチ性のあるクール素材で、伸び縮みするしさらさらな肌触りで気持ちがいいです。ただ、この秋の季節にこれを着ていると、クール素材がスースーして寒く感じます。夏には最適なTシャツですね。
基板
本題はこちらの基板です。今回はちょっと高密度なので、普通の6milの配線幅ではなく5milで設計しました。
細い配線ですがきれいに製造されています。シルクを印刷するスペースが限られているため、文字高を0.8mmにしたのですが、きれいに印刷されています。また、3文字以上の文字は文字幅を0.6mmと細くしたのですが、しっかりと読めます。文字高0.8mm、文字幅0.6mmでも大丈夫なことがわかりました。
今回の基板は、基板にそのまま実装できるように端面スルーホールになっています。とてもきれいですね。
PR2040のパッドのピッチは0.4mm、パッド幅は0.2mmです。今回、はんだブリッジしにくいように、印刷されるはんだペーストの量を減らするため、開口幅を0.05mm小さくしました。そのため、メタルマスクの開口幅は0.15mmになっています。0.15mmととても狭い開口ですが、きれいに製造されています。
PCBWayから色々届きました
今回は、基板の他にも、PCBWayグッツを一緒に注文してみました。
PCBWayはPCBWayグッツの他にも、電子工作に使えるモジュールなども売っているので、基板の注文と一緒に買ってみるのもいいかもしれません。
Raspberry Pi Picoも売ってます。
次回は、届いたPR2040のオリジナルボードを組み立てたいと思います。
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