基板の裏の配線には、これまですずメッキ線を使っていました。はんだのノリが悪いなぁと思いながら、これ以外の選択肢もなかったので、これまでずっと使ってきました。
今回、すずメッキではなく半田メッキされた、はんだメッキ線というのを見つけたので、試しに買ってみたら、ものすごく使いやすかったので、ご紹介します。
すずメッキ線
基板の裏の、部品の足と足との間を配線するには、普通はすずメッキ線を使います。すずと半田はお互い付きやすいはずなのですが、すずメッキ線は半田のノリがよくありません。そのままでは半田付けが綺麗にできないので、紙やすりで表面を磨いたり、半田で表面をコーテイングしてから半田付けをしていました。
はんだメッキ線
はんだメッキ線は、銅線の表面にはんだを電気メッキして作られた導線です。
上がはんだメッキ線。下が普通のすずメッキ線です。写真ではわかりにくいですが、はんだメッキ線が綺麗な銀色なのですが、すずメッキ線はグレーっぽい色をしています。すずメッキ線もヤスリで磨くと綺麗な銀色になるので、酸化しているのでしょうか。
使ってみるとその違いに愕然
初めてはんだメッキ線を使ったのですが、違いは一発でわかりました。写真の丸の中の半田の状態を見てください。ランドに載った丸い半田と、はんだメッキ線とが、半田で滑らかににつながっています。半田のノリ(ぬれ性)がとてもいい証拠です。半田と配線が簡単に融合してくれるので、半田付けがとてもスムーズに行えます。
すずメッキ線だとこうはならず、半田と配線が反発するような感じになります。そのため、すずメッキ線をヤスリで磨いたり、はんだメッキしたりしていたのですが、その手間なく綺麗に半田が付いてくれます。
これは驚きでした。とても作業がはかどります。
こんな便利な配線があったなんて。もっと早く知っていればよかったという品物です。すずメッキ線を使っていて、はんだがうまくつかないなぁと思っている方は、はんだメッキ線を是非ともおすすめします。
私は0.6mmを買いました。電源の配線にはいいですが、信号線にしてはちょっと太いかなと思いました。ちょっと細い0.5mmとか0.4mmがあれば欲しいですね。
もうすずメッキ線には戻れません。これからははんだメッキ線を使っていきます。
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