
トイレに誰か入っているのに、ドアを開けようとしてしまったことありませんか?トイレに先客がいるとイライラしませんか?それらを防止する装置を作った話です。
きっかけ「トイレの使用中ランプが欲しかった」

トイレに人が入っているのに、間違えてドアを開けようとしてしまうことがよくあります。上の写真のように鍵がかかっていると、マークが赤い色になって鍵がかかっていることがわかります。
なのですが、これに気づかず、人が入っているのにドアノブをガチャって開けようとしてしまうんです。そこで、人が入っていることがわかりやすいように、使用中のランプを作ろうと考えました。
まず作ってみた「赤いLEDピカーッ事件」
仕組み

仕組みは単純です。トイレの鍵に磁石をつけておきます。鍵をかけた位置に、磁力に反応してスイッチがONするリードスイッチを配置します。
鍵をかけて、このリードスイッチがONしたら、LEDが点灯するようにします。
LEDには、kohacraftのShopで売っている「歩行者用信号機」に使っている20000mCdの超明るい物を使用します。歩行者用信号機では、LED1つで明るく点灯させる必要があるため、このような超高輝度LEDを使用しています。
今回はこのような明るいLEDを、少ない電流で点灯させることで、それなりに明るいのに消費電流は抑えることができます。
明るい部屋なので、あまり明るくは見えませんが、220Ωの抵抗でいい感じの明るさになりました。

これらをはんだ付けした結果が上の写真です。リードスイッチに磁石を近づけると、LEDが点灯することが確認できました。それでは、これをトイレに設置しに行きましょう。
設置

トイレの内側のドアに、回路を設置します。
ロックのノブに磁石を両面テープ貼り付けて、その横にリードスイッチを配置します。電池ボックスは両面テープで貼り付けました。
ピカーッ!!事件発生

LEDがめちゃくちゃ明るいです。
明るい部屋でLEDの明るさを調節したので、暗いトイレのある廊下では、LEDがものすごく眩しく光ってしまいました。廊下も赤く照らされてしまう感じです。
あたかも「今、入っているから、絶対入ってこないでね!絶対だよ!」って言っているようです。
LEDを暗くすればいいのですが、何かちょっと違うというのか、拒絶感を感じるというのか、もっと優しく表現できないものかと思いました。
どうせならかわいくしたい「雲と水色という発想」

赤で「使用中」って表現は、何か強烈な感じがしてしまい、もっとゆるく表現できないかなって考えました。
トイレに入っている人からすると、外で待っている人に対して「今終わるからちょっと待ってて」って気持ちなのかなっと思いました。
そこで、メッセージは「ちょっとまってね」にします。「待ってね」は、ゆるくするために「ひらがな」にします。フォントは丸ゴシック調で、優しい感じにしました。
形状も四角形のような角張った形状ではなく、フワフワしたゆるい感じということで、雲のもくもく形状にしてみます。
色は赤の警戒色ではなく、安心感を与えそうな水色にします。
これで、サインのデザインは完了です。
作り方「レーザーカッターとレジンで完成」
レーザーカッターで加工

完成したデザインを元に、アクリル板をレーザーカッターでカットするデータを作ります。
今回は、アクリル板の右側からLEDの光を入れます。左へ行くほど光量が低下するので、左の文字へ行くほど刻印する深さを深くするため、文字を色分けして個別に刻印深さを設定できるようにしました。

レーザーカッターEtcherLaserProで加工します。

なかなかいい感じになりました。
レジンでLEDを固定

アクリルの板の凹にカットした部分にLEDを挿入して、レジンを1滴垂らします。そして紫外線で硬化させます。裏も1滴垂らして硬化させ、もう1回裏表硬化させました。一気にやろうとすると、レジンが垂れてしまうので、少ない量で何回も硬化させるのがいいと思います。

雲の下側の白い部分は、ドアに固定するための両面テープです。剥がしたら透明になります。
なんかいい感じじゃないですか?
水色のLEDは、kohacraftのShopで売っているシアン色LEDで、一般的なLEDと異なり蛍光体を使わず直接水色に発光する、濃い水色の色が特徴の特殊なLEDです。
回路の組み立て

LEDが赤から水色になったことで、充電電池2本では光らなくなってしまったので、3本としました。
抵抗は赤の場合は220Ωでしたが、水色に変えたのと電池が3本になったことから、470Ωに変更しました。
完成!「ちょっとまってね、爆誕」

ドアの内側に、回路を設置します。鍵の上に電池ボックスがあると、鍵をかけるときに当たってしまったので、ドアノブの下に配置しました。

ついに完成しました!「使用中」ではなく、ゆるい「ちょっとまってね」サインの爆誕!
これで、人が中に入っているのにそれに気づかずドアノブに手をかけることもないですし、待っている人のイライラも和らぐでしょう。きっと。



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