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最強のEasy PDK Programmerを作っています

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Super Easy PDK Programmer

Padauk書き込み機のプロジェクトもこれで最後です。Easy PDK Programmerが対応する全てのマイコンに書き込みができるソケットと、ターゲットに接続したままプログラムを書き換えられるインサーキット書き込み機能を搭載した、Super Easy PDK Programmerを作ろうと思います。

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SOPソケットは2つ

Padaukマイコンのピン配置は大きく分けて2種類あります。

ピンが拡張されるタイプ

ピンが拡張されるタイプのピン配置

SOP8、SOP14、SOP16とピンが増えるにつれて、パッケージの上部にピンが追加れているくタイプです。

書き込みには、VDD、GND、PA3、PA5、PA6の5つのピンを使うのですが、このタイプではピン数が増えても書き込みに必要なピンの位置が変わりません。

1つのソケットでSOP8,14,16に対応

このため、SOP16パッケージのソケットを使い、ICをセットする位置を上の図のようにすることで、SOP8からSOP16まで1つのソケットで書き込みに対応することができます。

書き込みピンがずれてしまうタイプ

不規則にピンが追加され書き込みピンがずれるタイプ

2つ目が、ピン数が増えるに従いピンの増設が不規則なため、書き込みに必要なピンの位置が変わってしまうタイプです。

SOP8からSOP14の間で、パッケージの途中と下部にピンが追加されます。SOP14からSOP16ではICの下部にピンが追加されます。

SOP8の2つのピンだけ異なる

そこで、上の図のようにソケットにICを配置すると、SOP14とSOP16では問題なく書き込みピンが接続されます。しかしSOP8の場合、マイコンの電源ピンが異なるピンと接続されてしまいます。

スイッチで切り替えられるようにする

そこで、電源ピンに当たるピンにスイッチを接続し、VDDとPA7、GNDとPA0を切り替えれられるようにします。SOP8の時は電源に接続するようにし、SOP14,16の場合はPA7,PA0に接続するようにします。

こうすることで、SOP8からSOP16まで全てのピン数のタイプに対応することができます。

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KiCADで基板を作成

回路図

Suoer Easy PDK Programmerの回路図

Easy PDK Programmerの回路と以前設計したインサーキット書き込み回路はそのままで、SOPのICソケットとスイッチが増えただけとなっています。

アートワーク

Super Easy PDK Programmerのアートワーク

SOPソケットが増えたことから、横に少し伸びました。配線が複雑なことから、電源ラインだけ手配線してあとはオートルーターにお任せしました。

SOPソケットへのセットの仕方をシルクで書いておく

SOPソケットにICをセットする位置が重要なことから、ソケットのどの場所にICをセットするのかをシルク印刷で描いておきます。

面付け

2つを面付け

実装するときにまとめて実装できるように、2つを面付けします。

基板データの完成

最強のEasy PDK Programmerの基板データが完成しました。

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PCBgogoに基板を発注

製造パラメータの設定

基板の製造パラメータを設定

それではいつものPCBgogoに基板を発注しましょう。基本的にはデフォルトのままで、必要な部分のみ変更していきます。

  • 基板サイズ:面付けした基板のサイズを入力します
  • 面付け方法:今回は面付け基板なので「面付け」にします。
  • レジスト:黒くしたいので「黒」を選択します
  • 表面処理:金メッキ仕上げにしたいので「無電解金フラッシュ」を選択します。

変更点は以上です。

メタルマスクの製造パラメータの設定

続いてメタルマスクも作ってもらいたいので、パラメータを設定します。

メタルマスクには枠ありとなしがありますが、クリームはんだの印刷機械がなければ、枠なし一択です。枠ありは重くて邪魔です。

また、枠がなくてもメタルマスクの標準サイズは190mmx290mmととても大きいので、基板のサイズ+20mmにカットしてもらいます。ご要望の欄に日本語で書いておきます。PCBgogoは日本語ができるスタッフがいるため全て日本語でOKです。何か問題があっても日本語で解決できます。英語で考えなくてよいのでとても楽ですよ。

カートに入れる

以上で、パラメータの設定が完了したので、右側の赤い「カートに入れる」ボタンをクリックします。

ガーバーファイルのアップロード

「ガーバーデータを入稿」ボタンをクリック

ガーバーデータをアップロードするウィンドが表示されるので、右側の「ガーバーデータを入稿」をクリック。

「確認」をクリック

ガーバーファイルをアップロードしたら、「確認」をクリックします。

レビューの開始

データのレビューが開始される

アップロードが完了すると、データに不備がないかPCBgogoによってデータのチェック(レビュー)が開始されます。早くて数分、遅いと数時間かかります。

支払い

「レジに進む」をクリック

データのレビューが完了すると、メールが届きます。右下の「レジに進む」をクリックします。

発送手段を選択し「支払い」をクリック

発送手段を選択します。発送手段を選択したら右側の赤い「支払い」をクリックします。PayPalの支払い画面になるので、そこで支払いを完了させます。

発注完了

以上で、基板の発注完了です。

届いたら最強のEasy PDK Programmerを組み立てたいと思います。

2025.4.7 続きはこちら