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鉛バッテリープロテクタを作っています

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鉛バッテリーの過放電を防止する回路の、基板の製造から部品の実装までをPCBgogoに発注しました。

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過放電防止回路

鉛バッテリーは過放電してしまうと、バッテリーが劣化してしまいます。そのため、バッテリーが過放電する前にバッテリーと負荷を切り離す仕組みがあると便利です。

そこで、上のブロック図のような過放電防止回路を作りました。バッテリーの終止電圧になると電圧検出回路が反応します。それをスタティックラッチ(右の四角)に伝えて信号を保持します。スタティックラッチの信号によってMOS-FETをOFFし、バッテリーと負荷を切り離します。

回路について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

49mm x 23mmという小さな基板です。

6つ面付けして、1つの基板にしました。

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PCBgogoにPCBA!

今回の基板は部品の点数が多いため自前での実装が大変そうなのと、前回PCBgogoに実装までお願いしてとても便利だったので、今回もPCBgogoに基板の製造から部品の実装までお願いしようと思います。

データの用意

PCBgogoに部品の実装をお願いするには以下の3つのファイルが必要です。

  • ガーバーデータ
  • 部品表(BOMリスト)
  • 座標データ

これらのデータを簡単に用意する「KiCad JLCPCB tools」というアドオンがKiCadにはあります。JLCPCB用ですが、便利なのでこれを利用します。

導入の方法に関しては、以下の記事を参考にして下さい。

このツールを使うと、

  • ガーバーデータ
  • 部品表(BOMリスト)
  • 座標データ

の3つのファイルが得られます。しかし部品表だけは、PCBgogo用に書き直さないといけません。

PCBgogoの部品表のフォーマットは公式のサイトにあるので、「BOMの例をダウンロードする」からダウンロードします。

ダウンロードしたエクセルのシートの例を参考にしながら、部品の情報を記載して行きます。今回はLCSCから部品を調達してもらいたかったので、一番右のセルにLCSCのパーツナンバーとリンクを書いておきました。

基板パラメータの設定

PCBgogoのサイトで基板の発注を行います。まずは、基板のパラメータの設定から始めます。

「基板サイズ」と「製造する枚数」を入力します。今回の基板は面付け基板なので、「面付け方法」を「面付け」にします。

あとは、レジストの色を「青」に設定しました。

続いて部品実装のパラメータを設定していきます。

基板の実装枚数と部品点数を入力します。

実装枚数は8枚で十分なのですが、10枚でいくらになるか知りたかったので、「他の依頼事項」に「実装枚数8枚と10枚の見積もりをください。」と書きました。PCBgogoは日本語で全然OKです。

右下の「見積もり作成」をクリックして、「カートに入れる」をクリックします。

データのアップロード

  • 「ガーバーデータを入稿」をクリックしガーバーデータをアップロード
  • 「BOMを入稿」をクリックして部品表をアップロード
  • 「座標データを入稿」をクリックして座標データファイルをアップロード

と、3つのファイルをアップロードします。

3つのファイルをアップロードしたら下の赤い「確認」をクリック。

「データ確認中」となりデータのチェックと見積もりの作成が開始されます。

見積もりが届く

PCBgogo:
お世話になっております。PCBGOGO営業部の○○です。
ご注文頂き、誠にありがとうございます。

注文番号:B81582ASP42+ S-B81582ASP43
ご実装注文について、お見積り確認できました。

基板代:$47

8枚の場合
部品代:$21
実装加工費:$98

10枚の場合。
部品代:$25
実装加工費:$104

枚数ご確認次第、お見積りをシステムに更新いたします。
ご確認の程、よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。

PCBGOGO営業部担当

翌日見積もりのメールが届きました。PCBgogoはやりとり全てが日本語なんです。

8枚と10枚の差額は$10でした。たくさん実装した方がお得なんですね。

でも10枚もいらないかなと思って8枚と返事をしました。

私:
お見積もりありがとうございます。
当初の予定通り、8枚
製造して頂こうと思います。
よろしくお願いします。

翌日、やはり$10で2枚追加されるのはお得かなと思い直しました。

私:
すみませんが、今から10枚に変更できますでしょうか?
もし、可能でしたら変更をお願いします。
できなければ8枚で結構です。
よろしくお願いします。

その日のうちに製造枚数が10枚に変更になりました。日本語でやりとりできて、なんて楽なんでしょう。

さらに翌日、ガーバーファイルにミスが見つかりました。Vカットのラインが1本足りませんでした。

私:
枚数の変更ありがとうございます。

すみません。ガーバーファイルにミスがみつかりました。
部品や実装位置の変更はありません。
修正したガーバーファイルに変更したいのですが、再注文した方がよろしいでしょうか。

度々の変更すみません。
よろしくお願いします。

PCBgogo:
お世話になっております。PCBGOGO営業部の○○です。

承知致しました。
では、修正後のデータメールで発送お願いします。
エンジニア再度確認致します。

私:
修正後のガーバーファイルをお送りします。
お手数をおかけします。
変更よろしくお願い致します。

何度も変更があって申し訳ないと思いながらメールします。問題が発生しても日本語でやり取りできるので安心感が違います。

PCBgogo:
いつもお世話になっております。PCBGOGO営業部の○○です。
ご注文頂き、誠にありがとうございます。

注文番号: B81582ASP42について、データを差し替え致しました。
データの初回も確認完了になりました。
実装注文、リードタイムについて、元の16日間+弊社の春節休み11日間=27日間変更になりました。

27日間とはいえ、こちらは全力何日間短縮できるように努力致します。
お手数ですが、ご確認の程よろしくお願い致します。

今回の発注は、製造の途中に中国の春節を挟んでしまうために、受け取るまでに時間を要するということです。しかし「全力で時間短縮に努めます」と言ってくれました。海外の会社でこのような気の利いたことを言ってくれるところは、ないのではないでしょうか。PCBgogoの日本対応力はすごいなと感じます。

支払い

色々ありましたが、金額が確定したので支払いに進みます。右下の「レジに進」をクリックします。

配達手段を選択し、右柄の「支払い」をクリックします。PayPalの画面が表示されるので、そこで支払いを完了させます。

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発注完了!

今回は発注時に私のミスが連発して緊張しましたが、PCBgogoが日本語でやりとりできるということもあって、スムーズに問題を乗り越えられました。

PCBgogoの日本語力ってすごいなと思いました。

PCBgogoが日本語でOKというのは、以前参加した展示会で初めて知りました。PCBAに関してもその時にお話を伺いました。よろしければその時の記事をご覧ください。

PCBgogoが日本に来ていたので色々聞いて来ました
PCBgogoがビックサイトで開催されているJPCAShowに出展していたので、気になっていることを聞いてきました。JP...