シアン色LED NTP時計の組み立て方法と、使い方のご紹介です。
内容物
キットに入っている部品は以下の通りです。
- 基板(完成済み)
- アクリルパネル
- 拡散シート
- 7セグメントマスクボード
- M3 10mmネジ 4個
- M3ナット 2個
- M3 20mmスペーサー2個
- USB Type-Cケーブル
組み立て方
保護シートを剥がす
アクリルパネルに貼ってある保護シートを、セロハンテープなどを貼って引っ張り、はがします。
4枚を重ね合わせる
下から順に
- 基板
- 7セグメントマスクボード
- 拡散シート
- アクリルパネル
の順番に重ねます。基板はUSBコネクタが左側になる向きにします。
スペーサーを取り付け
USBコネクタを左にして手前の2つの穴に、アクリルボード側にネジ、基板側にスペーサーを取り付けます。
ネジとナットを取り付け
先ほどの反対側の2つの穴には、ネジとナットを取り付けます。
組み立て完成
以上で組み立て完了です。
通電
USBケーブルで、電気を供給します。この時計の消費電流は350mA以下なので、USB充電器には何を使っても大丈夫です。
電気が供給されると、初期状態は0:00と表示されます。
無線LANの設定
時計にUSBを接続してから3分間は、WiFiの設定のため「CyanLEDClock」というアクセスポイントとして動作します。
スマートフォンのWiFiの設定画面から、「CyanLEDClock」をタップして接続します。
WiFiに接続して数秒待ちます。
WiFiの設定画面が表示されます。「Configure WiFi」をタップします。
しばらく待ってもこの画面が表示されない場合には、ブラウザで「192.168.4.1」にアクセスしてください。
周辺の無線LANの一覧が表示されるので、ご自宅の無線LANをタップしてください。
①無線LANのパスワードを入力し、②「Save」をタップします。
もし、時計を5分進ませて表示したい場合には、TimeZoneを「+0905」としてください。
以上で設定完了です。「キャンセル」をタップします。
10秒から30秒ほどすると、NTPサーバーから時刻を取得し現在時刻が表示されます。現在時刻が表示されない場合には、無線LANのパスワードが間違っている可能性があります。USBの抜き差しして最初からやり直してみてください。
12時間、24時間表示切り替え
基板裏の12/24Hのボタンを押すと、12時間24時間表示が切り替わります。
初期状態は24時間表示になっています。
午後1時から午後11時の間しか変化がないので、この時間に設定してみてください。
シアン色LED時計をお楽しみください
以上で組み立てと設定は完了です。
シアン色をお楽しみください。
この時計には明るさセンサが搭載されています。周囲の明るさによってLEDの明るさが変化するようになっています。お部屋が暗くなると、表示も暗くなります。
ちょっと不具合
コンデンサの鳴きが気になる方へ
コンデンサの鳴きが気になる方には申し訳ございません。LEDドライバのPWM動作により、大きな電流が断続的に流れています。これに伴いC1のセラミックコンデンサに電圧変動が発生し、ピエゾ効果によってセラミックコンデンサが収縮膨張を繰り返し、音として聞こえてしまっています。
対策1
電気的には良くないですが、コンデンサを取ってしまえば鳴きは消えます。実装に低融点のはんだを使っているので、写真右側のパッドを加熱すると左側にも熱が伝わり、比較的簡単に取り外すことができます。
取り外しても、動作に問題はありません(でした)。
対策2
電気的にはこちらの方が良いです。100uFの電解コンデンサをC1と並列に接続します。
①が+極、②が-極です。はんだ付けも①から先に取り付けます。実装に低融点はんだを使っているため、はんだが溶けやすくコンデンサが外れやすいです。そのため片方を加熱し過ぎると、もう片方にも熱が伝わりコンデンサが外れてしまいます。なるべく素早く取り付けてください。
もしコンデンサが取れてしまったら、コンデンサ無しでもいいでしょう。
たまに関係ないセグメントが一瞬点灯する
LEDドライバにデータを送信中に、WiFi関係の処理が実行されることで発生しているようです。
この時計のLEDは、1線式のネオピクセルインタフェースを使って、LEDトライバに点灯の指令を出しています。この指令送信はON,OFFのタイミングで通信しているため、時間にとてもシビアです。
指令送信中に別のタスクが動作すると、指令のON,OFFの時間がおかしくなってしまい、誤ったデータがLEDドライバに伝わることで、表示が乱れるという現象が発生しているのではないかと考えています。
指令送信中は、自分で生成したタスクを一旦停止することで、表示の乱れはかなり抑えられました。しかし、自動で実行処理されているWiFi関係のタスクは止めることができないため、指令送信中に重なってしまうと表示の乱れが発生してしまいます。
このため、表示が一瞬変だと感じたら、今WiFiの処理をしたんだなと思ってください。すみません。
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