正規のAVRISP mkIIが壊れてしまったので、中華のAVRISP mkII互換機を買ってみました。
中華製AVR ISP mkII
中華製互換機はケースにAVRとATMELのエンボスが無いだけで、正規品と同じ見た目をしています。
中華製互換機は、ISPのコネクタが10ピンになっています。本体と一緒に10ピンから6ピンに変換するコネクタが同梱されていて、これを取り付けることで、正規品の6ピンと同様に使えるようになります。
コネクタの方向がわからなくなって面倒
ただ、この10ピンから6ピンに変換する変換コネクタは、基板に信号名が書いてはありますが、どちらが表でどちらが裏なのかぱっと見わかりません。よく考えないと刺し間違えてしまいます。間違えて回路を壊しかねないので、純正品のように表裏がわかる6ピンコネクタに変更したいと思います。
6ピンコネクタに改造
中身を見てみる
背面の四隅の爪を外すと、簡単にケースが外れます。フラットケーブルと基板とは普通のリボンケーブル用のコネクタでつながっていました。これなら簡単交換できます。このケーブルを取り外し、10ピンから6ピンに変換するケーブルを自作して交換しようと思います。
10ピン-6ピン変換ケーブルの製作
AVRのISPコネクタの6ピンと10ピンのピン配置はこのようになっているので、同じ信号線どうしをつなげば変換できます。
工作を楽にするために、あらかじめ6ピンのコネクタがついたケーブルと、10ピンのフラットケーブル用のコネクタを用意しました。
このケーブルの片方を切断して、10ピンのコネクタに交換します。
変換の配線図を見ながら、10ピンコネクタの該当するピンに配線を通します。
このコネクタは、普通は専用の機械で圧着してピンと配線を接続します。そんな機械はないので、クランプを使って圧着しました。
クランプをぐるぐる回して圧着します。
6ピン-10ピン変換ケーブルができました。念のためテスターでピンがあっているかチェックしました。
6ピンISPコネクタの中華AVRISP mk2完成
もともとつながっていた10ピンのケーブルを取り外し、先ほど作った変換ケーブルを取り付けて、ケースを元に戻せば改造完了です。正規のAVR ISP mk2のようにISPコネクタが6ピンになりました。
次回はこちら
おまけ
場合によっては、ISPのVCCピンから、ターゲットの回路に電気を供給したいこともあると思います。その場合には、基板のフラットケーブルコネクタの隣にあるJ3をショートすると、ISPのVCCピンに5Vが供給されるようになります。
ターゲットが3.3Vの場合はどうするのかな、と思って回路を追ってみたのですが、ISPの信号は15W408Sというマイコンが生成して100Ωでつながっていました。このマイコンは5Vで動作しているので、ISPの信号は5V専用のようです。このため、ターゲットがマイコンが3.3Vで動く場合には、この中華AVRISP mk2は使えないかもしれません。
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