PCBWayに注文していた基板が届いたので組み立てました。
PCBWayから基板が届く
発注から1週間とちょっとで基板とメタルマスクが届きました。
PCBWayの基板はとっても綺麗です。これまで不良品が届いたことは一度もありません。
組み立て
クリームはんだの印刷
ダンボールの上に基板を乗せて、周囲を同じ厚みの基板で囲みます。
メタルマスクを乗せて、開けておいた穴にマップピンを刺し、位置合わせと固定をします。穴の直径は0.75mmです。
クリームはんだを奥に乗せます。クリームハンダは、普通のオーブンでも簡単に溶ける、低融点鉛フリークリームはんだを使っています。
先端がしなるスキージを使って、クリームはんだを手前に引き寄せながら印刷します。
マップピンで位置合わせをしているので、完璧な位置にクリームはんだが印刷できます。
部品の実装
部品はピンセットではなく、吸着ピンセットのHAKKO 394で実装します。
テープから直接部品を吸着して、目的の場所に配置します。ノズルには純正よりも短くて実装しやすいこれ👇を使っています。

極性のある部品は、必ず同じ向きにテープの中に収納されています。このため、テープから直接吸着することで、毎回個別に向きを確認したり向きを変える必要がありません。
ノズルを吸盤タイプに変更すると、ICも吸着できます。

吸着ピンセット HAKKO394を使うと、ピンセットよりも断然速く実装ができます。
ちょっと高いですが、速くて便利なのですぐに元が取れた気になります。
リフロー
熱風が庫内を循環して均一な温度でリフローできる、テスコムのコンベクションオーブンでリフローします。
庫内に熱電対温度計を入れて、庫内の温度をモニターし温度を調節します。
90度→140度→165度と温度を変化させてリフロー完了です。
綺麗に実装できました。
ファームウェアの書き込み
DFUボタンを押しながらUSBを接続すると、STM23のブートローダーが起動します。
USBを確認してみると、STM32のブートローダが接続されていることがわかります。
続いてSTM32にファームウェアをダンロードします。
詳しくは以前の記事をご覧ください。
ファームウェアのダウンロードが完了して、USBを一旦抜いて接続し直すと、Easy PDK Programmerとして認識されます。
Padaukマイコンにプログラムを書き込み
書き込み機のソケットにマイコンを接続し、スイッチを「WRITE」にします。こうすることで、マイコンは書き込み機と接続されます。
まずは、マイコンが認識できるか試してみます。
PFS172として認識されました。PFS172は互換性のあるPFS122の過去のモデルです。
続いてLEDが点滅するプログラムを書き込んでみます。
プログラムが書き込めました!!
動作させてみる
ターゲット用の端子の電源に5V、IOにLEDを接続し、書き込み機のスイッチをRUNにします。こうすることで、マイコンは回路と接続されます。
電源とLEDが接続されるため、プログラムが動作を開始して、LEDが点滅するはずです。
しかしLEDが点滅しません。
なぜでしょう。
いろいろ調べてみると、マイコンまで電気が来ていないようです。
原因は、スイッチへの配線ミスでした。配線を修正します。
電源を入れると、マイコンが動作してLEDが点滅しました!
インサーキット書き込み機完成!
スイッチ一つで書き込みと実行を切り替えられる、インサーキット書き込み機能付きのEasy PDK Programmerが完成しました。
これで、Padaukマイコンの開発が捗ります。
制作した世界最強のSuper Easy PDK Programmer頒布しています。詳しくはこちら👇👇👇

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