自作の回折格子分光器で、白い光のスペクトルをあれこれ観察してみました。
観察に使った回折格子分光器はこちらで販売しています。

車のヘッドライト
リーフのヘッドライトのスペクトルを観察したいと思います。リーフのヘッドライトはLEDです。
それでは回折格子分光計を覗いて観察してみましょう。
420nmの強い光と、500nmから590nm程度の緑から黄色が強いですね。赤の成分は弱いです。
420nmの青色を光源として、蛍光体で緑と黄色、若干赤色に変換しているようです。
人間の目の感度は緑色の555nmが最も感度がよくなっています。明るく感じるように緑色が強くなっているのかもしれませんね。
蛍光灯
私の家に残る最後の蛍光灯です。蛍光灯のスペクトルを調べてみましょう。
細いスペクトルがいくつも見えます。
メインは440nmの青、550nmの緑、620nmの赤ですね。青と緑と赤で合わせて白に見えるというわけです。よくできていますね。
液晶パネル
Mac Book proの液晶パネルを白く表示させて、スペクトルを見てみます。
蛍光ともLEDとも違いますね。
440nmの青と、510nmから540nmの少し広い緑色、600nmと625nmに赤です。
Retinaディスプレイは、普通の液晶パネよりも色の表現力が高いと言われています。青、緑、赤のスペクトルを細くして純度の高い原色を使い、色を豊かに表現しているのでしょう。
ちなみに2011年製のレッツノートの液晶モニターを観察してみます。久しぶりに起動しましたが、まだ起動できました。
470nmの青と、530nmから620nmまで広い緑から黄色の光になっています。赤が弱いですね。確かに、このレッツノートの画面は青っぽいです。Mac book proとは全然違いますね。
水銀灯
水銀灯の街灯はどうでしょうか。
450nmの青と、550nmの緑、580nmの黄色と、625nmの赤でした。緑と黄色の成分が強いので、やや緑がかった白色に見えるのでしょう。
ちなみにLEDの街灯のスペクトルはこんな感じです。420nmから470nm程度の青い光と、500nmから600nm程度の緑からオレンジ、600nmから670nm程度の少し良い赤です。とても広い範囲の光の成分があります。車のヘッドライトよりもスペクトルが広く、演色性が高そうです。
回折格子分光器で観察しよう
白い光でも、スペクトルはいろいろ違うようです。みなさんも街中や家の中の光のスペクトルを観察してみてください。意外な発見があるかもしれません。
観察に使った回折格子分光器はこちらで販売しています。

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