赤外線リモコンの回路とプログラムができたので、基板を発注しようと思います。
タッチセンサ式のリモコンに改良した前回の記事はこちらです。
回路図
Padaukの6ピンマイコンとタッチセンサICを使ったシンプルな回路となっています。
基板のデザイン
木目調の板に電球のアイコンを配置するデザインとしました。白い電球のアイコンの背面に電極を配置して、タッチセンサとします。
木目調の画像は、家の柱の実物を写真に撮って使いました。
木目調の基板になるように、UVプリント基板にしたいと思います。
アートワーク
白い電球アイコンの背面に電極(赤い領域)を配置します。部品は全て裏面に配置しました。
タッチセンサは、タッチした時の静電容量の変化に反応します。電極自体の静電容量が大きいと、タッチした時の変化が小さくなってしまうので、感度が低下してしまいます。そのため電極の静電容量はなるべく小さい方が望ましいです。タッチパッドの背面にベタグランドを配置してしまうと静電容量が増加してしまうので、今回はベラグランドなしとしました。
ただ今回は電極が大きいため、感度が高くなってしまう可能性もあります。そこで、感度を下げることができるように、回路図のC1にコンデンサを追加できるようにしました。
表面はタッチセンサのみです。
背面に部品は実装されます。
UVプリントのデータの用意
UVプリント基板を発注する際には、
- UVプリント用の画像
- 基板と画像の位置関係の画像
を用意します。
UVプリント用の画像
基板と同じサイズで1200dpiまたは600dpiのPNGを用意します。jpegでもいいですが、PNGであれば透明を指定できるので、PNGを使っています。
ファイル名もわかりやすく
UVPrintTOP100mmx100mm1200dpi.PNG
と、表面に印刷し、サイズは100mmx100mmで1200dpiのデータであることがわかるようにしました。
基板と画像の位置関係の画像
基板と画像の位置関係を示した画像も用意します。これは、UVプリントのオペレータに正しい大きさで正しい位置に印刷してもらうためです。
今回は100mmx100mmの基板と同じサイズの画像であることを示しました。
これをpdfにしました。jpegでもいいと思います。
ファイル
UVプリント発注時には、ガーバーとUVプリントデータを一括でアップロードします。
そのため、gerbersフォルダと、UVprintフォルダを作ってそれぞれデータを入れて、これらをまとめてzipで圧縮します。
基板の発注
UVプリントサービスを提供している、PCBWayに基板を発注します。
基板パラメータの設定
基板のサイズ、枚数を設定します。今回の基板は100mmx100mm、製造枚数は5枚としました。
基板の色は白くしたいので、レジストを白にします。
UVプリントは、「UV printng Multi-color」で指定します。表面のみなので「Single-sided:TOP」にします。
以上で基板のパラーメータの設定完了。
メタルマスクのパラメータ設定
メタルマスクも一緒に作ってもらいます。メタルマスクは枠なしにします①。またそのままでは大きいため、基板のサイズ+20mmにカットしてもらいます②。
以上で設定完了です。右側の緑色の「カートに追加」をクリック③。
ファイルのアップロード
ファイルのアップロードのウィンドが表示されるので、「ガーバーファイルを追加」をクリック。
ガーバーとUVプリントデータをまとめてzipにしたファイルをアップロードします。アップロードしたら左下の「今すぐ注文する」をクリック。
レビュー
ファイルのアップロードが完了すると、PCBWayによる基板データのチェック(レビュー)が開始されます。
通常の基板ですと数分で完了することもあるのですが、UVプリントの場合は時間がかかるようです。今回は2時間かかりました。
支払いへ
チェックが完了すると支払いができるようになります。右下のオレンジ色の「チェックアウトに進む」をクリック。
お好みの輸送手段を選択し①、右側のオレンジ色の「注文する」をクリック②。PayPalの決済画面が表示されるので、そこで支払いを完了させます。
発注完了!
PCBWayにタッチセンサ式の赤外線リモコン基板の発注が完了しました。
届いたら組み立てたいと思います。
2025.4.27 続きの記事はこちらです。
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