クローンした赤外線リモコンが完成しました！
PCBWayにフルカラーシルク印刷で基板を発注した、前回の記事はこちらです。
PCBWayから基板が届く
PCBWayに基板を発注して10日で届きました。今回はフルカラーシルク印刷(UVプリント基板)なのですが、普通の基板と同じくらいの日数で届きました。
フルカラーシルク印刷(UVプリント基板)綺麗ですね。本物の木の柱を撮影した写真を使ったのですが、木目がよく再現できています。
組み立て
それでは組み立てていきましょう。
クリームはんだの印刷
ダンボールの上に基板を置きます。
メタルマスクを乗せて、周囲に開けておいた0.75mmの穴にマップピンを差し込みます。これで位置合わせと固定が完了です。
常温保存できる、低融点鉛フリークリームはんだを奥側に乗せます。このクリームはんだは、冷蔵庫に入れる必要がないので、常温に戻す手間もありません。使いたい時にすぐに使えて便利です。
へらの部分が適度にしなるフレキシブルバテというパテナイフを使って、クリームはんだを手前に引き寄せながら印刷します。
クリームはんだが、完璧な位置に綺麗に印刷できました。
表面実装部品の実装
電動のバキュームピック 吸着ピンセット HAKKO394を使って実装します。まずは、テープから直接部品を吸着します。
目的の場所に置いて、部品を離します。これを繰り返して実装していきます。
ノズルにはこれ👇👇👇を使っています。
リモコンのプログラムを書き込んだPadaukマイコンも、全部HAKKO394で実装できます。
部品点数が少ないので、あっという間に実装完了です。
リフロー
庫内の温度がムラなく加熱される、テスコムのコンベクションオーブンでリフローします。
90度→120度→140度→165度と温度を上げていきます。
165度に達したらリフロー完了。扇風機で冷却します。
表面実装部品の実装が完了しました。
赤外線LEDの取り付け
捨て基板を取り外します。
赤外線LEDをはんだ付けすれば、全ての部品の実装が完了です。
電池を入れます。
電球のアイコンの部分をタッチすると、赤外線のデータを送信している間、一瞬ですが赤いLEDが点灯します。ちゃんと動作していそうです。
動作テスト
シーリングライトが点灯するかテストです。1回タッチすると、明るく点灯しました。
もう一回タッチすると常夜灯に切り替わります。
3回目で消灯です。ちゃんと動作しました！！
ケースの製作
ケースデータの作成
Screenshot
基板の外形線からケースのデータを作ります。以前は、エクスポートにSVGに出力する項目があった気がするのですが、現在のバージョンでは無くなってしまいました。
ガーバーを出力する画面でSVGを出力する
仕方ないので別の方法でSVGファイルに書き出します。[製造用出力]→[ガーバー]で表示される画面で、ガーバーデータではなくSVGを出力することができます。
左上の「出力フォーマット」を「Gerber」から「SVG」にします。あとはSVGにしたいレイヤーをオンして右下の「プロット」をクリックします。
レーザーカッターのカットデータを作る
生成されたSVGファイルを元に、イラストレータでレーザーカッターのカットデータを作成します。
カット
レーザーカッターでケースをカット
レーザーカッターのソフトSmartDIYsCreatorにカットデータを読み込みます。
レーザーカッターでMFDをカットします。白く見えているのは両面テープです。切り出した4枚を重ねてケースにします。
カットが完了しました。
組み立て
4枚を重ねてネジで固定すればケースの完成です。
設置
スイッチの上の壁に、今回作ったリモコンを設置しました。
枕元にはシーリングライトに付属してきたリモコンを置いて、部屋の入り口には作ったリモコンを設置します。これで、どちらでもシーリングライトをON,OFFできるようになりました。
このプロジェクトの記事一覧は以下の通りです。
- 赤外線リモコンのコピーを作ろうと思います
- シーリングライトのリモコンがコピーできました
- コピーリモコン 超低消費電力スリープと3種類の信号が出せるようになりました
- コピーした赤外線リモコンをタッチセンサ化しました
- タッチセンサ式赤外線リモコン送信機基板を作っています
- タッチセンサ式の赤外線リモコンができました(本記事)
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