マイクロソフトのBluetoothマウス RJNシリーズを静音化改造したので、その方法をご紹介します。
マイクロソフトのBluetoothマウス
マイクロソフトから2020年に販売が開始された、小型のBluetoothマウスです。
かなり昔から使っているロジクールのM235とほぼ同じサイズです。
センサのLEDは赤色に光ります。
マイクロソフトのマウスですが、Macでもきちんと認識され使用することができます。
このマイクロソフトのBluetoothマウスのクリック音は、一般的なマウスと同じくカチッカチッというクリック音です。この音を静音化したいと思います。
クリックのスイッチを、Kailhのミュートスイッチに交換します。
分解
カバーを外す
クリックボタンの側の天板と底板の間に、スパッジャーを挿入します。
ボタン側、側面、ウィンドウズマーク側と、爪を解除すると、天板が外れます。
ネジを外す
3カ所、T6のトルクスネジがあるので、外します。
基板が見えました。
この基板は普通のネジなので、プラスドライバーでネジを外します。
基板が外れました。
スイッチを取り外す
両サイドのスイッチを外します。
このスイッチは、ベタグランドにはんだ付けされています。はんだごての熱がどんどん逃げるため、はんだを吸い取ることが難しいです。
そこで、ChipQuikのSMD1 低温はんだを使います。SMD1をはんだ付けします。
このはんだは80度程度まで溶けたままなので、3ヶ所順番に加熱すると、3カ所ともはんだが溶けた状態に保たれます。全てのはんだが溶けた状態なので、簡単にスイッチを取り外すことができます。
両方のスイッチが外れたら、はんだ吸い取り線ではんだを除去します。
はんだが除去できました。しかし、フラックスが残ったままなのでフラックス除去剤でフラックスを除去し、きれいにします。
このフラックス除去剤は、他社のと違い除去した後に白くならないのでおすすめです。
フラックスが除去されてきれいになりました。
スイッチの取り付け
3カ所、穴がありますが、奥側の2つの穴にスイッチをはんだ付けします。
スイッチが付きました。
組み立てる
分解と逆の手順で、元に戻していきます。
底板に基板を収めてねじ止めします。
カバーをして、T6のトルクスねじで固定します。
天板を嵌め込みます。これで静音化改造の完了です。
音はこんな感じになりました。
カチッ、カチッという音が、コクッ、コクッという音になりました。
これで、クリック音に悩まされずに済みます。
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